『トミー』のブルーレイはDVDよりも低画質
Amazonのレビューで『トミー』(ケン・ラッセル監督)のブルーレイの画質が悪いと書いてあるが、それはすごく画質にこだわる人が云っているのであって、まさかDVDより悪いということはないだろうと思って買ってみたら、本当に非道い画質で驚いた。古い映画だし、DVDも高画質とは云えないが、一応白いところは真っ白になっている。これがブルーレイではモヤモヤがかかっているのだ。
こんなことがあるんですね。人を馬鹿にしている。買い換えようと思っていたのに、持っていたものの方がマシだとは。ブルーレイにもDVDに付いていた特典は大抵入っているが、ケン・ラッセル監督の音声解説と英語字幕がない。何故こんなに中途半端なのか。映画は素晴らしいのに。金返せ。今から買うならこちらの方がいい。ブックレットも付いている。
『映画術』(塩田明彦 イーストプレス)で全篇「歌」で異常で狂っているけど感動する映画として『シェルブールの雨傘』を紹介しているが、『トミー』もそうではないか。私は一度見ただけでかなり気に入った。珍しいことに恋愛要素はゼロだ。「なんかよく分らないけどなんか凄くてカッコいい」ところがよい。
イッちゃってるシーンは色々あるのだが、ジャック・ニコルソンの医者は何度見ても笑ってしまう。